"前立腺ケア.com PSA値が気になる50歳からの前立腺情報局

前立腺炎

前立腺炎の治療法は?

症状が改善するまでは数ヶ月単位と、治療に時間がかかります。根気よく確実に治療を続けていきましょう。
●薬物療法
【抗生物質】急性前立腺炎の場合、慢性化させないように原因細菌に効く抗生物質を最低でも4週間投与します。
高熱で緊急を要する場合は、入院が必要になります。
慢性前立腺炎の場合も2〜4週間の投与が行なわれ、植物エキス剤を服用することもあります。
●生活改善
【改善因子】慢性前立腺炎を悪化させる因子として、飲酒癖、過労、緊張、ストレス、長期座位、刺激物の多量摂取、射精不足、熱いお風呂、慢性的な骨盤底筋への物理的刺激などがあります。
改善因子として、水分摂取を促す、整腸、温座浴、軽い運動、一定期間ごとの射精などに効果があります。

詳しくは「前立腺の3大疾患」をご覧ください。

慢性骨盤疼痛症候群(CP/CPPS)の症状と診断方法は?

慢性骨盤疼痛症候群(CP/CPPS)は、骨盤付近に半年以上続く痛みを総称した言葉として用いられています。
症候群ですから症状は一緒でも原因は個々に異なりますが、男性の場合は慢性前立腺炎が原因であることが多く、症状と診断方法は、慢性前立腺炎とほぼ同じと捉えています。

詳しくは「前立腺の3大疾患」をご覧ください。

慢性前立腺炎の症状と診断方法は?

【症状】急性前立腺炎と同じように、頻尿や尿意切迫、排尿困難、会陰部痛、会陰部不快感などの膀胱刺激症状があります。
【診断方法】直腸診で前立腺に触れると尿意をもよおすぐらいの軽い痛みがあります。
診断は超音波検査で前立腺の状態を確認し、尿の細菌培養で原因菌を調べます。菌がいる場合といない場合があります。
前立腺マッサージをした後、尿を検査し、白血球の数や細菌の有無を調べることもあります。
気づかないうちに罹患していることが多く、急性から慢性に移行することもあります。

詳しくは「前立腺の3大疾患」をご覧ください。

急性前立腺炎の症状と診断方法は?

【症状】排尿後の熱感や痛み、頻尿、尿意切迫、会陰部痛などが上げられます。
尿は濁り、血尿や尿道から膿みが出ることもあります。
悪寒や高熱、食欲不振などの全身症状を起こすこともあります。
【診断方法】直腸診ですぐにわかります。肛門から指を入れて直腸の壁から前立腺に触れると飛び上がるほどの痛みがあるからです。
※急性期に前立腺を触ると悪化するケースがあるので、行わないこともあります。
尿には白血球や細菌尿が見られ、必要に応じて血液検査も行います。

詳しくは「前立腺の3大疾患」をご覧ください。

前立腺炎の原因菌は何ですか?

尿道から入ってきた細菌の感染が原因で起こります。
急性前立腺炎の原因菌は、大腸菌や緑膿菌などのグラム陰性桿菌です。
慢性前立腺炎の原因菌は、急性前立腺炎と同じグラム陰性桿菌のほかに、クラミジアやトリコモナスなどの弱毒性微生物が加わります。

詳しくは「前立腺の3大疾患」をご覧ください。

前立腺以外の他の臓器の異常でPSA値が高くなることはないのですか?

それはありません。
PSAは加齢にともなう前立腺の肥大や炎症などによっても上昇することはありますが、前立腺の異常にのみ反応するタンパク物質です。

詳しくは以下の連載インタビュー
「前立腺を守る」ということは。
第1回「PSAは本来、精液中に存在するタンパク質。」をご覧ください。

PSAが基準値を超えたら、どうするのですか?

泌尿器科医のいる精密検査機関を受診し、PSA再検査、超音波検査、直腸診などを行います。
最近では、前立腺の造影MRI検査が最も有用であることがわかってきました。
前立腺肥大症や前立腺炎などの良性の疾患でもPSA値は高くなりますから、疾患の鑑別も大切です。
精密検査で前立腺がんが疑われる場合は、確定診断のために前立腺針生検が必要になります。

詳しくは「PSA検査Q&A」をご覧ください。

PSAとは何ですか?

PSAは「Prostate Specific Antigen」の略語です。
Prostateは前立腺、Specificは特異の、Antigenは抗原という意味ですから、日本語では「前立腺特異抗原」です。
あくまでも抗原であって、PSAががん細胞なわけではありません。 PSA自体は、前立腺の上皮細胞から分泌されるタンパク物質です。多くは前立腺から精液中に分泌され、精子が体外に放出される時に精子の運動性を高める役割を果たしています。

詳しくは以下の連載インタビュー
「前立腺を守る」ということは。
第1回「PSAは本来、精液中に存在するタンパク質。」をご覧ください。

前立腺炎とはどんな病気ですか?

前立腺が炎症を起こした状態を指します。
あらゆる年代の男性に起こり、「急性(細菌性)前立腺炎」と、「慢性前立腺炎」「慢性骨盤疼痛症候群(CP/CPPS)」に分かれます。
「慢性骨盤疼痛症候群(CP/CPPS)」は、慢性前立腺炎が主たる原因で起こる骨盤痛です。

詳しくは「前立腺の3大疾患」より、前立腺炎のQ&Aをご覧ください。