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前立腺肥大

前立腺がんが進行するとどうなるのですか?

前立腺肥大症と同じような排尿困難を起こします。
尿道が圧迫される症状は前立腺肥大症とそっくりですが、両者はまったく別の病気です。
前立腺がんはそのまま進行すると、骨やリンパ節などへ転移し、骨転移による腰痛やリンパ節転移による下半身の浮腫がおきることがあります。
また、周辺臓器である精嚢に前立腺がんが浸潤すると精液に血が混じったりします。

詳しくは「前立腺の3大疾患」より、前立腺がんのQ&Aをご覧ください。

前立腺がんの症状は?

初期はほとんど症状がありません。そのため自覚症状での早期発見が難しいがんです。
ただし、前立腺がんを発症している場合は、ほとんどの場合前立腺肥大症を患っており、進行すると肥大症と同じような症状が出ます。
次第に排尿困難、夜間の頻尿、尿意切迫感、血尿など排尿に障害がみられるようになります。
時に、精液に血液が混じる血精反応がみられます。

詳しくは「前立腺の3大疾患」より、前立腺がんのQ&Aをご覧ください。

前立腺肥大症の治療法は?

薬物治療と手術療法があります。
かつては手術で前立腺を切除するのが主流でしたが、現在では薬物療法が中心となっています。
ただし薬は症状を軽くすることはできますが、完全に治すことはできません。
また、前立腺肥大症でも排尿に不便を感じていなければ治療の必要はありません。

詳しくは「前立腺の3大疾患」から「Q. 前立腺肥大症の治療法は?」をご覧ください。

前立腺肥大症の検査法は?

初診時の検査は問診、尿検査、血液検査、直腸診、超音波が一般的です。
前立腺肥大症は良性の病気で、命に関わるものではありません。しかし、症状の悪化に伴ってQOL(生活の質)は低下します。ひいては腎不全にもなることもあり得る病気です。
的確な治療法を見つけるためにも、検査を受けましょう。

詳しくは「前立腺の3大疾患」から「Q. 前立腺肥大症の検査法は?」をご覧ください。

前立腺肥大症ががんに進展することはありますか?

まずありません。理由は、発症する部位が異なるからです。
前立腺がんは前立腺の外腺(外側の組織)に、前立腺肥大症は内腺(内側の組織)に発症し、前立腺肥大症から前立腺がんに進展するということは、まずありません。
ただし、2つの病気が同時に起こる場合はあり得ます。前立腺肥大症があるから前立腺がんにはならないと考えるのは間違いです。

詳しくは「前立腺の3大疾患」をご覧ください。

前立腺肥大症は良性の疾患だと聞きましたが?

前立腺肥大症は良性の疾患ですが油断はできません。合併症を起こしやすい病気でもあるからです。
たとえば残尿状態が続くと細菌が繁殖し、尿路感染症が発症しやすくなります。
尿閉から腎機能障害になり、結果水腎症を併発し、ひいては腎不全になることもあり得ます。
もっと大事なのは、前立腺肥大症のかげに前立腺がんが隠れている可能性があるということです。

詳しくは「前立腺の3大疾患」をご覧ください。

前立腺肥大症は自己診断できますか?

IPSS(国際前立腺症状スコア)は自己診断のためのツールではありませんが、アンケート形式の検査で自分の排尿障害のレベルがわかります。
その結果の解釈については自分で判断せず、専門の泌尿器科医に相談するのがよいでしょう。

詳しくは「おしっこの悩みを抱えている方へ」のページから、「IPSS」および「QOLスコア」をご覧ください。

前立腺肥大症が進行するとどうなりますか?

進行すると、尿閉(おしっこがほとんど出なくなる状態)となり、尿道にカテーテルを入れて強制的に排尿せざるを得なくなることもあります。
さらに悪化すると、腎臓機能障害を発生することもあります。

詳しくは「前立腺の3大疾患」をご覧ください。

年をとったら、前立腺肥大症になることは避けられないのですか?

中高年の男性には避けがたい病気といっても過言ではありません。
前立腺肥大症は加齢と深い関係があり、50代は50%、60代で60%と、年代=パーセンテージというデータもあり、50代で症状が出始め、80歳までに日本人男性の約7割が前立腺肥大症にかかるといわれています。
良性の疾患ですが、排尿に異常を感じたら、早めに泌尿器科専門医に相談しましょう。

詳しくは「前立腺の3大疾患」をご覧ください。

前立腺以外の他の臓器の異常でPSA値が高くなることはないのですか?

それはありません。
PSAは加齢にともなう前立腺の肥大や炎症などによっても上昇することはありますが、前立腺の異常にのみ反応するタンパク物質です。

詳しくは以下の連載インタビュー
「前立腺を守る」ということは。
第1回「PSAは本来、精液中に存在するタンパク質。」をご覧ください。